第2特集 看護学生論文─入選エッセイ・論文の発表
論文部門
発汗による不快感について考える―気兼ね,呼吸困難のある患者の看護
山口 幸子
1
1九州文化学園高等学校衛生看護専攻科
pp.746-750
発行日 2014年8月25日
Published Date 2014/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102790
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はじめに
ナイチンゲールは「病人の身体を不潔なままに放置したり,あるいは病人に汗やその他の排泄物が染み込んだ衣類を着せたままにしておくことは,健康をもたらす自然の過程を妨げて患者に害を与えることになり,毒物を病人の口から飲ませているのと同じ結果となる」1)と言っている。
今回,皮膚筋炎・間質性肺炎の治療をしている患者を受け持った。患者は体動時の呼吸困難と皮膚筋炎などから,常時皮膚は発汗しやすく湿潤しており冷感があった。しかし患者は看護者に対する気兼ねから寝衣交換の訴えが十分にできていない状態にあった。そのため発汗に対する不快感を軽減するように援助を行い考察したので,報告する。
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