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書評 ―『医療福祉総合ガイドブック2014年度版』―保健,医療,福祉にかかわるすべての人のためのテキスト
波川 京子
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1川崎医療福祉大学医療福祉学部保健看護学科
pp.635
発行日 2014年7月25日
Published Date 2014/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102758
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本書前身の『介護保険時代の医療福祉総合ガイドブック』が刊行された頃,介護保険制度が動き出し,社会福祉士や介護福祉士など福祉専門職の需要拡大が見込まれ,全国の大学に福祉関連の学部・学科の新設が相次いだ。
専門職を養成するためには,その専門性に見合った内容を当該専門職が執筆したテキストが必要であり,より専門性を高めるために,細分化された科目別のテキストもつくられる。また,看護学もそうであったが,新たな領域は隣接分野の教育体系や理論,技術を応用しながら専門分野として確立されていく。看護分野のなかの保健師教育の保健医療福祉行政や保健医療福祉制度,在宅福祉サービス提供,家庭訪問技術,在宅看護技術などは福祉分野に多く応用されてきた。本書は,福祉専門職の教育体系構築と専門性強化のために渇望されたガイドブックであった。
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