特別記事
災害看護,それはこれまでの人生を問われるもの―東日本大震災の復興および被災者支援活動から
川原 礼子
1
1東北大学大学院医学系研究科保健学専攻看護学コース
pp.544-550
発行日 2011年7月25日
Published Date 2011/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101805
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はじめに
よもやこんな大災害に出遭うとは……。宮城県沖を震源地とする大地震の発生確率は極めて高いものであったが,われわれはソフト面での備えについては,無防備に近い状況にあった。突然にやってきた災害看護はわれわれに,これまでの人生や生き様を問い,ひいては人生観をも変えるものであった。筆者はその時,看護学コース教員組織の主任という立場に置かれていたために,復興および被災者支援活動を統括していくなかで貴重な経験と学びをしたので,ここに報告したい。
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