資料 第98回看護師国家試験 解説
出題形式の変更と修正イーべル法を用いた出題傾向の分析
金岡 麻希
1
,
宮園 真美
1
,
木下 由美子
1
,
川本 利恵子
1
1九州大学大学院医学研究院保健学部門看護学分野
pp.504-507
発行日 2009年6月25日
Published Date 2009/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101217
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■看護師国家試験の変遷
看護師国家試験は,社会からの看護職への期待に応えるため,1988(昭和63)年に状況設定問題が導入され,2003(平成15)年に試験時間が延長された。さらに,2004(平成16)年には必須問題が午前に30問出題されることとなり,問題数の増加,試験時間の延長などの変更が行われてきた。
2009(平成21)年2月に行われた第98回看護師国家試験(以下,国試)では,事前に予告されていた,五肢択一,五肢択二,写真などの視覚素材の導入などの出題形式の変更だけでなく,必須問題の出題の仕方が変更されていた。そこで今回はその変更に対する反応と,第98回国試の出題傾向について,修正イーべル法を用いて分析を行ったので紹介する。次にこの分析結果をふまえ,今後の国試に関する課題について述べる。
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