特集 看護学生の論文 大賞・入選論文の発表
看護学生の論文22篇
医療に携わる者の責任を考える―真空採血管アンケートを通して
千葉 勇太
1
,
富田 千賀
1
,
永田 稔
1
,
松尾 智美
1
1嘉榮学園中野看護専門学校
pp.606-609
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100442
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平成15年10月,真空採血管使用による採血について安全性の面で問題があるとマスコミ報道がなされた。その後,平成15年11月17日に厚生労働省は「真空採血管の使用上の注意等の自主点検等について」(薬食安発第1117001号)を通知した。また,東京都健康局は,この通知をもとに厚生労働省と協議し,真空採血管を用いた採血に関して,平成15年12月22日に,院内感染予防対策マニュアル別冊「真空採血管を用いた採血マニュアル」を発刊した。
私たちは,これらの通知について「どれくらいの人が知っているのだろうか」「どれくらいの人が内容を正確に理解・実施できているのだろうか」と疑問に思い,調査をすることにした。調査はアンケート方式で本校1年生の44人を対象に2回(1回目平成15年12月,2回目平成16年3月),2年生の38人を対象に1回(平成16年3月)実施した。アンケート内容は厚生労働省「真空採血管の使用上の注意等の自主点検等について」(薬食安発第1117001号)の通知内容をもとに表1を作成,東京都健康局からのマニュアルをもとに表2を作成し,2回目のアンケートに追加し,次のような結果が得られた。
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