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日本型看護職者キャリア・ディベロップメント支援システムの検証―「院内教育の評価とその活用」についての合宿研修から
三浦 弘恵
1
,
舟島 なをみ
2
1千葉大学
2千葉大学看護学部
pp.178-183
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100227
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はじめに
千葉大学看護学部が2003年度21世紀COEプログラムの拠点として採択されてから,2年が経過した。現在,AからGの7つのサブプロジェクトで日本文化に根ざした看護学を創出し,世界に発信するための研究活動に邁進している。筆者らは,このうち「日本型看護職者キャリア・ディベロップメント支援システム」の開発をめざすサブプロジェクトF(以下SPF)に所属している。
「日本型看護職者キャリア・ディベロップメント支援システム」1)とは,医師主導の他律的環境のなかで養成された日本の看護職者が自律的学習へと移行していけるよう,教育ニード,学習ニードの診断結果にもとづく魅力的な教育プログラムを効率よく提供するための体系的方法である(図1)。現在,SPFは,このシステムの検証に向け,近畿地方のA病院,東北地方のB病院,関東地方の8公立病院,九州地方の1看護協会とアクション・リサーチを行っている。
本稿では,アクション・リサーチの一環として2005年9月17~19日に開催したA・B病院(表1)との合宿「院内教育の評価とその活用」に焦点をあて,その実際と成果を報告する。
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