特集1 看護学生の論文―優秀賞・入選論文の発表
看護学生の論文11編
透析導入期の全盲患者の看護―その人らしさを考慮した疾病受容に向けての関わり
幸田 綾
1
1兵庫県立厚生専門学院
pp.631-633
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100098
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はじめに
実習で受け持ったA氏は,全盲での緊急透析導入という強い不安を抱えていた。その上,透析をすれば治るという誤った知識をもっていたために,透析が一生続くものと知らされて希望を失い,透析を受け入れることができない状況であった。42歳で失明した時に,一時は自殺を考えたこともあるというほどの危機を乗り越えてきたA氏に対して,どのように援助を行ったらよいか,戸惑いながらの実習であった。
A氏との関わりをとおして,疾病の受容に向けて,その人らしさを支える関わりが大切であり,またその人に合わせた媒体の工夫をすることが指導を行うために大切であることを学んだ。
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