特集 少年非行の心理と病理—東京都精神医学総合研究所 第11回シンポジウムから
統計からみた少年非行の現況
中田 修
1
1東京医科歯科大学犯罪精神医学研究室
pp.1020-1023
発行日 1983年10月15日
Published Date 1983/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203651
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今回,「少年非行の心理と病理」と題して,東京都精神医学総合研究所の第11回シンポジウムが開催され,私がその司会をすることになった。演者は少年非行のそれぞれの領域で目下活躍中の人たちで,今回のテーマにうってつけの人たちである。私の専門はむしろ成人の犯罪であり,このような専門家の方がたのお話と演者相互の真剣な討議を聞くことができるのは,私にとっても非常に有益である。
司会者として,少年非行の現況について,参考になる統計的データを紹介しよう。ここでは主として犯罪白書(昭和56および57年版)を参照した。
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