特集 児童虐待—保健婦の役割
支援ネット拡大へ—各地の保健婦活動から
〔知多市〕地域で築きあげた子育てネットワーク
加藤 恵子
1
1愛知県知多保健所
pp.648-650
発行日 1998年8月10日
Published Date 1998/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902910
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今,子どもを取り巻く環境は,家庭における子育ての機能低下,地域のつながりの希薄化などによりめざましい速さで深刻化を増している。ニュースでは,連日のように身体的虐待またはネグレクトなどの精神的虐待,さらに幼い命を奪う児童虐待のような悲惨な事件が報道されている。保健婦活動の乳幼児健診・育児相談や家庭訪問など日常の業務を通して,こうした子どもや家庭を早期に発見できる立場にある保健婦の視点が必要とされてきている。しかし,これは生命に関わる問題でもあり,保健婦一個人が抱え込むには大きすぎる課題と考える。
今回,筆者たちは子どもの虐待に対して,保健所・市保健センター・児童相談所・保育園・子育て支援センター・CAPNA(子どもの虐待防止ネットワーク・あいち)が連携を取り合い,子どもを保護することができた事例を経験した。その内容について報告する。
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