連載 ニュースウォーク・44
もどかしい小児救急
白井 正夫
pp.894-895
発行日 2001年11月10日
Published Date 2001/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902516
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「幼稚園に迎えに行ったら,教室で寝かされていてグッタリ。熱もあるし,何か吐いたようで……」。娘からの電話はあわてた様子もない。医者は? 病院は? と孫を案じる耳に「明日の予約が取れたから連れていく」。そんなのんきなこと言って,大丈夫かい。もどかしがっても仕方がない。いつものことだ。
南米チリの首都,サンティアゴで暮らす娘の長女は2歳半になった時,幼稚園に通い始めた。初めての集団生活のせいか,いろいろな病気をしょってくる。お友だちからソーセージをもらって食べたとかで,吐いてグッタリもその1つである。
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