特集 保健婦の教育を考える—基礎教育と現場をつなぐ
[対談]基礎教育の到達目標と現任教育に期待すること
山崎 京子
1
,
滝沢 佐智子
2
1神奈川県立衛生短期大学専攻科
2神奈川県鎌倉保健福祉事務所
pp.366-374
発行日 1999年5月10日
Published Date 1999/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901973
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カリキュラム改正と保健婦教育
山崎 21世紀を目前にして,国民の保健・医療・福祉サービスを取り巻く環境が大きく変化しようとしており,それの伴い保健婦をめぐる情勢も大きく変化しています。来年度から介護保険も導入され,保健婦の現場ではその準備の大変お忙しいことと思います。
一方,地域保健活動では,昭和53年4月の出された「市町村保健活動に関する通知」が廃止され,平成10年4月のは「保健婦の活動指針」が改変され新しく通知が出されました。また,12月からは「地域保健対策基本指針」や「老人保健事業」の見直しが開始されました。これに加え,「国民の健康づくり運動」「健康日本21」など国民の健康づくり運動などが検討されています。こういうめまぐるしい動きの中で,保健婦は何をしたらいいのか,どんな役割が期待されているのか,その期待の応える保健婦の能力をどう築いていくのか,目標はどこに持ったらいいのかを改めて考える時期が来ているのではないでしょうか。
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