連載 感染症 Up to Date・29
保健所におけるHIV感染者の在宅ケア
関山 みどり
1
1渋谷区保健予防課
pp.172-173
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901737
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HIV感染者の在宅療養が難しい現状
保健所におけるエイズ対策は,日常的なものとしては抗体検査,面接相談,電話相談であり,また国際エイズデーを中心にした映画会,講演会,ポスター展とキャンペーン活動などにも力を入れている。しかし,感染者の在宅ケアとなると,いまだ充実したサポートシステムがないのが現状である。
HIV感染者が在宅療養を選択肢の1つとして選ぶには,あまりにも利用できる支援制度が限られている。最も不足しているのは感染者の生活を支えていくために必要なマンパワーであり,そのために在宅を断念せざるを得ない場合も少なくない。
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