調査報告
健康老人の思いと実態から保健婦活動を考える[1]—豊齢セミナー参加者にアンケート調査を実施して
後藤 順子
1
,
山田 晴美
1
,
平塚 朝子
1
,
秋葉 美由紀
2
,
島村 明子
2
,
青嶋 智重子
2
1山形県立高等保健看護学院
2山形市役所
pp.128-132
発行日 1996年2月10日
Published Date 1996/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901319
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●要約
健康老人の思いと実態を把握し,健康老人に保健婦活動をどのように展開していったら良いか考えるために,山形市が健康老人を対象に開催している豊齢セミナー5年間の参加者に対して調査を実施した。対象者は疾病を持っているのにもかかわらず,生活に満足し健康感も高かった。保健婦活動への期待も「健康であり続けたい」ために健康の維持増進に関わってほしいとの意見が多かった。
一方,健康を損ねたら保健婦にどのように関わってほしいかについての対象者の意見は,保健婦には個人的に関わってほしいとの意見が多くみられた。
今後健康老人に対して保健婦活動を展開していくには,老人の生活の質を大切にし,豊齢セミナーのような試みを実践していく必要があることがわかった。
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