特別記事
デンマークにみる小児保健
久保田 米子
1
,
村嶋 幸代
2
,
杉山 郁子
3
,
日高 津多子
4
,
堀井 とよみ
5
,
立浦 紀代子
6
1松戸市民生局保健衛生部健康管理課
2東京大学医学部地域看護学教室
3静岡県保健衛生部健康対策課
4多摩保健所稲城保健相談所
5滋賀県水口町保健センター
6石川県羽咋市訪問看護ステーション
pp.294-300
発行日 1995年4月10日
Published Date 1995/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901128
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はじめに
“少子・高齢社会”は,本来一連のものである。高齢社会については,そのケアのあり方を北欧に学ぶ試みがさまざまになされてきた。言うまでもなく,これら北欧地域は女性の就業率が大変に高い国である。女性が外で働くことで多くの看護・介護ニーズに応えることが可能になっていることは,改めて指摘するまでもない。しかし,女性が外で働くためには,育児を社会化していくことが同時に必要である。殊に,保育園・学童保育の整備が重要である。また,乳児から青年期に至るまで,子どもたちの健康を守るシステムができていることも大切な視点である。
筆者らは,日本看護協会が厚生省の委託を受けた「先駆的保健活動交流推進事業」の一環として,デンマークの1地域で乳幼児から学童・高齢者に至るまでの保健・医療・福祉を視察調査する機会を得た。
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