総説
デンマークの臨床検査室
坂岸 良克
1
1東京医歯大・中央検査部生化学
pp.37-43
発行日 1972年1月15日
Published Date 1972/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907483
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1960年7月から1962年8月まで過ごした米国オレゴン大学における生活が遠い過去の想い出となって,100%日本人に戻ったところで,国際保健機構(WHO:World Health Organization,欧州ではフランス語のOMSのほうが通じる)のAdvanced Course in Clinical ChemistryのParticipantに選ばれ1971年の前半を欧州で暮すことになった.
このコースの目的は教育病院検査科の化学の主任のために臨床化学の進歩を伝え,見学し,実際に確かめることにあり,コースは3年めごとに15か国代表15名がWHOによって選ばれ,コペンハーゲンを中心に実施されてきた.そのおもな内容はすでに報告してあるが1),このコースの間に見聞し,体験した北欧の検査室について(すでに佐々木氏の報告もあるが2)),記してみることとする.
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