研究
障害児保健における保健所の果たす役割について—こども保健相談室からみた保健所機能の一考察
小山 裕子
1
,
福永 一郎
1
,
安部 紀美枝
1
,
田岡 都
1
,
三好 紀代美
1
,
立井 弓子
1
,
三好 美千代
1
,
水本 寿美子
1
,
竹内 久美子
1
,
香川 澄子
1
,
藤原 まゆみ
1
,
石川 和子
1
,
高橋 珠子
1
,
千野 和男
1
,
福田 邦明
2
1香川県観音寺保健所
2国立療養所香川小児病院
pp.221-225
発行日 1995年3月10日
Published Date 1995/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901112
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はじめに
地域において,安定した育児環境をつくるには,医療機関,福祉施設等と協力して地域ネットワークづくりを推進することが重要である。
そのためには,保健所は,市町村の母子保健活動の後方支援としての二次的機能として,また,地域の関係機関との連携をとるため,より専門性の高い広域的な活動を展開していく必要がある。特に,発達障害児の保健対策については,私たちが活動を行っているような田園地域では,都市部とは異なり,市町村などの一次的な機関では十分な対応が難しく,また,必ずしも十分ではない社会資源を有効に活用してゆかなければならないこともあり,県保健所の役割として,これらのネットワークづくりやコーディネーション機能をつくってゆく必要がある。
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