特集 看護マンパワーと展望
看護労働力の確保を考える
浅川 明子
1,2
1神奈川県立看護教育大学校
2神奈川県衛生部医療整備課
pp.182-186
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900440
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はじめに
最近,看護職員の不足や労働環境をめぐる問題がクローズアップされ,マスコミをにぎわしている。このような状況をみると,看護婦不足は,今日的傾向のように感じられるが,昭和40年代の頃より,早急に解決しなければならない課題とされながらも,根本的な対策が講じられないまま現在に至っているのが実態である。
この背景には,看護は,そのほとんどが,女性によって行なわれている職域であるために,結婚や出産,育児,配偶者の居住地等により退職をよぎなくされるため,就労年数が短いこと,また,看護の役割は,主に病人を看護することにあるため,その機能は24時間継続される必要がある。看護婦としての仕事に,夜間の勤務が不可欠であることからくる厳しさは,仕事の継続を困難にしている等の職業的特性が考えられる。
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