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保健・福祉一体の仕事がお年寄りの笑顔をつくる! 兵庫県宍粟郡一宮町健康福祉課・保健センターの高齢者リハビリ事業
木村 松夫
pp.919-922
発行日 1991年11月25日
Published Date 1991/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900351
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兵庫県一宮町は人口1万2000人の町である.1987年にオープンした保健センターが力を入れてきたことの1つは,障害をもったお年寄りへのリハビリの場の提供であった,開設当初の利用登録者は8名.4年たった現在では70名にのぼる.毎日20名,年間延べ利用者数約4000人にのぼる盛況ぶりである.
保健センターがうまくいっている背景には,長い年月をかけて保健婦たちが地域訪問活動をつづけ住民ニーズを的確に掘り起こしてきた歴史がある.健康福祉課長補佐で保健衛生係長の平岡千恵子さんは,赴任当時,「保健婦は予防接種はしません.家庭訪問するから自転車を買って下さい!」と頑張ったという逸話の持ち主だ.そういう姿勢に裏打ちされて,老人医療・保健・福祉の各部署か一体となった高齢者サービス調整チームも,実体としては相当以前からできあがっていた.
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