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みんなと会う日がとても楽しみ—リハビリ教室「ずすぱり会」とボランティア 岩手県下閉伊郡川井村
八木 保
pp.837-840
発行日 1991年11月10日
Published Date 1991/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900331
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「ずすぱり」とは,踏まれても踏まれても生えてくる雑草のこと,しかも痩せた土地にしかみられないという。この「ずすぱりのように逞しく生きよう」が川井村で行なわれているリハビリ教室のモットーである。月2回のリハビリ教室は,参加者を迎えにいく3台の車が広い村をかけめぐるところから始まる。その1台は大洞敦子保健婦長の運転。車にはボランティアも同乗する。
保健婦による健康チェックの後は,グラウンドに出てのゲートボール。その間,厨房ではボランティアにより昼食の準備が進められている。本日のメニューはジャンボずし(赤しその巻きずし)と豚汁,それに,参加者・家族からの差し入れによる特別惣菜が加わる。ボランティアは,栄養改善協議会員,家族会の人たちであるが,その中に川井村の前保健婦長の川越サクラさん(本号,875p.,私のボランティア体験,参照)がいる。かつて川越さんが在職中に,その必要性を感じながら実施できなかったリハビリ教室が昭和60年から開かれ,それと同時に川越さんはボランティアとしてこの教室に加わった。それから6年,このボランティア活動は川越さんのライフワークになった。
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