特集 寝たきり老人ゼロ作戦へのチャレンジ
寝たきり老人は減らせるか—寝たきり防止対策研究班の成果を踏まえて
竹中 浩治
1
1社会福祉・医療事業団
pp.341-345
発行日 1991年5月10日
Published Date 1991/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900230
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はじめに
わが国は,これから諸外国に例をみない超高齢社会を迎えようとしている。高齢人口比率(65歳以上人口割合)は,1985年の10.3%が2000年には現在の欧米の水準を超えて16.3%となり,2020年には最高の23.6%に達すると推計されている(人口問題研究所,昭和61年12月中位推計)。
老人にとって生活上の重大な障害をもたらす健康問題は,寝たきりと痴呆と失禁である。中でも寝たきり老人は,1986年現在で約60万人,2000年には100万人に達するとの従来からの推計もあり,今や大きな社会問題となりつつある。
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