特集 情報処理と保健婦活動
保健婦活動に役立つ情報処理
福富 和夫
1
1元国立公衆衛生院
pp.173-177
発行日 1991年3月10日
Published Date 1991/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900201
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
このたび編集部より「保健婦活動に役立つ情報処理」について書くよう依頼された。承諾したもののなかなか難しい注文である。このテーマには,「保健婦活動」「役立つ(あるいは有用性)」「情報処理」の3つのキーワードが含まれているが,このうち情報処理1つ取り上げてみても何をどこまで書けば要望に応えられるのだろうか,あまり自信がない。まして保健婦活動に関しては外側からしかみていない。それでも活動の広汎,多岐にわたることは容易に想像できる。その上,情報処理が活動に“役立った”と実感されるのはどのような場合だろうか。この問題の難しさがご理解願えるものと思う。
ただ,今日のように毎日おびただしい情報が作り出され,一方でコンピュータの性能の向上,普及がかくもめざましいこと,これを有効に活用できたらと思うのは,むしろ当然というべきであろう。そこで読者の多くは,直ちに利用できる具体的な情報処理システムなり,ソフトなりを紹介してもらえるものと期待しているかもしれないが,筆者はこの問題に関し専門家ではない。
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.