調査/小児
3歳児健診時遺糞のあった児の環境調査
磯貝 勝美
1
,
倉橋 尚子
2
,
大賀須 恵子
3
,
小島 修子
1
,
高山 弘子
1
1瀬戸保健所豊明支所
2安城保健所
3愛知県立総合看護専門学校
pp.1084-1088
発行日 1987年12月10日
Published Date 1987/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207449
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はじめに
遺糞とは,元来トイレで排便すべき発達段階を過ぎても,下着内に排便をみる状態をいう。当支所でも3歳児健診の際,遺糞の訴えがあれば,保健婦や家庭児童相談員による個別指導が行なわれているが,その後のケースの経過や,どのような問題がそこに潜んでいるかについては,これまで明らかにされていなかった。しかし,我々は経験から,親の育児態度や家庭環境などによる心理的なストレスが影響しているのではないかと考えた。そこで,遺糞のおこる生活上,育児上の問題点を探り,今後の保健指導に役立てることを目的として,アンケート調査を実施,考察したので報告する。
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