連載 重点地区活動—地域がどよめき,芽吹く・13
地区活動
佐田町における総合保健活動
阿部 顕治
1
1島根医科大学環境保健医学教室
pp.786-793
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207381
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はじめに
「高齢化社会に対する取り組みは個々の機関がばらばらに行うのではなく,それぞれの立場から同じ気持ちでやらなくては進まない」。これは自らねたきり老人介護の苦労を知る土岩勲現佐田町長の発言である。こうした思いが,佐田町・出雲保健所・島根医科大学・中部福祉事務所・佐田町医師歯科医師会が協力してすすめている総合的ねたきり老人対策「サービスパッケージ方式」や介護者援助手当の実施に結びついている。
佐田町では重点地区活動が始まる以前から,医師・歯科医師・保健婦の町民の健康を願う情熱に裏づけられた地道な活動があり,これらを受け継いで総合保健活動を展望した全町的健康管理体制の整備と重点地区活動が発展してきた。
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