特集 保健婦学生がインタビュー 先輩が語る戦後の活動の軌跡(3)—19都県・25人の証言
東北
住民の生活に密着した活動を通して—佐々木タケさん(福島県)
石川 昭子
1
,
大木 保子
1
,
菅野 浩美
1
,
佐藤 美奈子
1
,
原田 真澄
1
1福島県立総合衛生学院保健学科
pp.252-257
発行日 1985年4月10日
Published Date 1985/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206976
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はじめに
公衆衛生活動には,住民,行政,専門職の3つの構成要素があり,住民側と提供側の共通の活動の場が必要であるということを私達は学びました。さらに,この共通の活動の場をつくるために,保健婦は地域住民の生活に密着して住民のニードを把握しなければならないことを,保健所および市町村実習で理解することができました。
私達は,過去において住民との共通の場をつくるためにどのような活動が行われてきたか知りたいと思い,福島県保健婦登録第1号の佐々木タケさんを訪問しました。佐々木さんの活動のスタートであった昭和11年〜18年までの母子保健・感染症対策を中心にふり返り,地域住民に密着した活動の重要性が明確にできたのでここに報告いたします。
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