特集 慢性疾患の予防と保健婦活動
シンポジウム
地域における慢性疾患の実態—腎臓病を例に見てみると
石川 勇吉
1
,
平沢 三吾
2,3
,
今村 芳江
4
,
牧野 忠康
5
,
日本看護協会保健婦部会東京都支部研修会
1東京都腎臓病患者連絡協議会事務局
2東京難病団体連絡協議会
3東腎協会
4東京都足立区立鹿浜第一小学校
5東京社会医学研究センター
pp.730-744
発行日 1981年9月10日
Published Date 1981/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206410
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昭和55年度,教育のテーマを《保健・予防活動における保健婦の役割》と置き,《成人病における運動療法》《睡眠と健康》の学習を行い,その一環として《予防に目を向けるために――人工透析から見た予防の重要性》のシンポジウムを持つことになった。
「保健所の役割は,元来《公衆衛生における予防活動》が課題と思ってはいても,目先にとらわれた活動で終わりそうになる。」……最近の活動の悩みが常に口をついて出る時,保健婦としての健康の見方,疾病の見方を正確にすることで,保健所の役割をより明瞭に具体化していくことができるのではないか!そのためには,具体的に視点を据えて問題に取組んでみて,そこから日常活動の力づけをしていっては!ということから,近年増加している人工透析に陥るほど重症化してしまう腎疾患を取上げた。
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