特集 石川県における保健所保健婦の今日的課題
保健婦室設置をめぐる諸問題—保健婦室設置に至るまでの経過
室木 ミサヲ
1
1石川県七尾保健所
pp.524-527
発行日 1978年8月10日
Published Date 1978/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206016
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保健婦活動の概況
石川県でも昭和13年から19年までに保健所法による保健所の新設,又簡易保険相談所から移行されたもの等で当時11保健所1支所からなり(現在政令市保健所2か所,県保健所11か所である),保健婦の充足にしてもあまりよくなかった。その頃の保健婦活動といっても目ざましいものがなかった。昭和22年頃は結核王国石川でも検診事業といえばチャチなものだった。それでも結核患者もよく発見された。その頃の保健所は治療機関でもあり,結核の診療も行っていた。又性病診療所の併設もあり,廓の女達の検梅や治療にも従事していた。
学童を中心にした結核検診は驚異的なものがあった。又住民検診も夜の8時頃までも所長以下熱心に従事した。
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