連載 活動の中から
課内討議
吉田 幸永
1
1京都府日吉町
pp.446-447
発行日 1977年7月10日
Published Date 1977/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205876
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風疹
風疹禍,予防についての説明会が保健所で行われ課長が出席した。数日後,「風疹禍予防のPR用に有線放送の原稿書いてもらえんか」と課長,「どんなふうに」これは保健婦,「住民がこれほど風疹がやかましく言われとるのに,町は何にもしてくれんと言うたら,保健所で検査しとることを知らせとかんと」「そういう内容の原稿なら,説明会に行ってきた課長で書けるのに」「いや,わしは専門家とちがうし,何にもわからん」「え!何にもわからんの…?」「………」「わたしだったら,20Kも30Kもはなれた保健所まで行けなんてことでなく,町内各診療所で行いますので受けて下さい,とこう書くなあ」「そんなことまでしとったらきりがない。保健所まで行かせたらよい。自分のことやもん」「何が,有線放送や,そんなことくらいで何が保健所まで行って受けやはろ!第一,課長んとこ有線放送聞いたはるの?」「………」「この間,日吉の婦人の集いで風疹の話が出て,今妊婦さんが心配して診療所へ相談に行ってはるし,町で検査してほしいという声も出とるのに,わたしは町内の各診療所で免疫テストの採血ができるようにしたいと思う」「………」「有線で放送して,保健所で免疫テスト受けと言うてあるのに,放送聞かん者がわるい,という考え方おかしいのとちがうやろか?」「そんなに甘やかしとったら,きりがない」「甘やかすことやろか…?」
説明会の様子やら検査のことについて保健所へ電話。
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