特集 はだしで濶歩!それが支えの人生街道—仲よし会(愛知県)の活動から
仲よし会の大間抜け保健婦
伊藤 寿美ゑ
1
1愛知県田原保健所
pp.199-200
発行日 1977年4月10日
Published Date 1977/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205828
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明日は東京に行こうと決めた前夜になって,新幹線がレール取り替えのため午前中運休するとラジオの放送を聞き,あわてて相手に知らせ,夜行列車で行くのなら間に合うがどうしようと伝える。じゃあ夜行で行くわという。約束の10時半に駅で待ち合わせ列車にのりこむ。
来春に保育園入園をひかえて東京の国立小児病院に受診することになった5歳の坊や。はじめて電車にのって大はしゃぎ。私は少しはなれて座席の上でねむることにする。「列車の中で盗難が発生しております,皆さん身の回り品にご注意下さい」と放送され,盗られては大変とハンドバッグのかぎをしめて枕にしてねむる。主要駅につくと弁当売りの声が聞こえ,求める人の声が耳に入る。深夜でも乗り降りする人たちがあり,乗客は時々入れ替わるようであった。
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