特集 変わりゆく市民意識と保健婦活動
自らの限界を知り均一化からの脱皮を
川島 みどり
1
1東京看護学セミナー
pp.654-657
発行日 1974年12月10日
Published Date 1974/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205544
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はじめに
保健婦の活動の基盤をなすものは住民のニードであるとか,地域のニードであるといわれている。ニードは固定したものではなく,諸要因によって変容する。したがって,社会の情勢や住民の意識の変化の流れを正確にとらえ,それに対応した適切な活動が期待されるのである。
また"住民主体"の公衆衛生活動こそ,公衆衛生従事者の基本態度であるとして,ともすると,"住民不在"になりがちな活動をいましめる声もある。そして"住民主体"というのは,住民のために活動するのか,住民とともに活動するのかが,あいまいなままにすぎているのではないだろうか。
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