スポット
分裂病患者の強がり
小坂 英世
1
1小坂診療所
pp.50
発行日 1971年2月10日
Published Date 1971/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204857
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私が現在行なっている分裂病患者治療の主軸となっているのは,"再発に際しては,その原因を推理し,それを患者に指摘して再発をおさめる"というヤリ方である。このヤリ方の実際については,これまでの本欄"精神分裂病患者の社会生活指導"を参照されたい。
さて私は,このヤリ方が効果あるのは,"分裂病患者が,自分を動揺させている原因についての洞察を欠いているために,いっそう動揺している"という点を衡いて"洞察をあたえる"からであると考えている。
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