特集 子どもの事故
グラフ
交通安全訓練—東京都品川小学校
檜垣 日出男
,
北 輝子
pp.2-8
発行日 1967年8月10日
Published Date 1967/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203993
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本校ではここ数年交通事故と学校内での大きな事故は起していない。ただ交通事故については学校のすぐそばに環状6号線,京浜国道を控えていることでもあり,まったく事故がなかったわけではなく,軽い打撲程度は登下校時にも過去2年間に3例ほどあり,自宅へ帰ってから遊んでいて交通事故による外傷で2週間ほどの入院等の事例もある。これらはそのどれもが幹線道路からはずれた歩道や車道の区別もなく,ガードレールの敷設もない。車一台がやっとなどというような裏道での事故によるものであり,この現状はいまも少しも変化していない。子どもはやはり危険と同居しているといえる。従来は事故直後の他児童の注意の喚起,交通安全旬間中の指導等はかかさず行なってはいたが,系統的な年間計画による訓練は行なっていなかった。42年度は区から交通安全副読本の全児童への配布,交通教室用信号機,交通標識の配布等があったことでもあり,交通安全指導年間計画(学年別指導内容)により安全教育を実施することになった。それを月別に児童の行なったもの,父母のしたもの,教師の行なったもの等をならべると次のようになる。
4月,1年 登下校にはきまった道を歩く
2年 通学路の確認
3,4年 通学路と危険箇所の確認
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