びぶりおていく
育て赤ちゃん/医療と公衆衛生/保健所の幼児相談/三歳児
田中 恒男
1
,
上村 聖恵
2
,
井上 幸子
3
,
吉武 香代子
4
1東京大学医学部
2高知県厚生労働部
3厚生省医務局看護課
4病院管理研究所
pp.60-61
発行日 1967年3月10日
Published Date 1967/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203887
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乳児死亡は,現代の悲劇である。せっかく生きるべくして生まれた乳児が,社会の条件もととのわないままにまた闇の世界にほうむられるのは,最大の悪でなくて何だろうか。
この著は,地方新聞である岩手日報に,著者が意欲的に現代悪を追放し,その責任を追究しようとして筆をとった一連のドキュメンタリーの集積である。こうした例は,今までに皆無といえない。水野肇氏の山陽新聞当時のキャンペーンもその一つである。しかし,それらはともすると,地方紙であるが故に,地方にのみ波紋を投じ,中央にまで反映することが少なかった。また,他の地方では,何も知らされなかった。しかし,こうしたモチーフは,決して一地方にのみ止めるべきものではない。波紋は全国をゆりうこかさなければならない。
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