クラビヤ
赤ちゃん相談室
早川 光雄
1
1川崎市・中原保健所
pp.2-8
発行日 1963年7月10日
Published Date 1963/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202865
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病気を単に肉体的な面からたけでなく、心と身体の関係ということでとらえてゆこうとする方向が最近の医学、看護のあり方として打ち出されている。つまりは人間の総合的把握ということで当然な考え方であろう。しかし、学問・社会の専門分化が進んでいる中で、むしろ今まで見失われていたものが最近、その回復が叫ばれているといえよう。その意味で精神身体医学がわが国でも医学界の話題となっている。これが公衆衛生活動にも取り入れられて各方面で用いられている。ことに幼児の身体的、精神的発達の面で、厚生省の方針の中でも3才児の重要性が注目されてきている。
この点を積極的にとりあげて、幼児の発育を保健婦を中心に、心理学者の応援をえて、母親にしつけと育児が自主的に行なえるように指導に努力している保健所がある。川崎市の中原保健所である。
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