特集 子どもをあずかる施設と保健所
保育園の事業と活動の現状—東京都大島保育園石山園長に聞く
西村 恭彦
pp.35-41
発行日 1965年6月10日
Published Date 1965/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203410
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本誌 今日は保育園の活動を中心にお話しいただくわけですけれども,まず,日本の保育園事業の移り変わりからお話しをはじめていただきたいと思います.
石山 保育事業というものは,震災の救済事業面から始まったように聞いております.戦前は託児所という名目でした.戦争中に戦時托児所という名前に変わり,現在では保育園というものになりました.そのたびに,内容も,社会事業的なものから,だんだん児童福祉法ができて,子どものしあわせのために使われる施設というふうになって,現在は貧困家庭の友ですけれども,都立の保育園とか区立の保育園は,全部措置児でございますけれども,みんな勤労階級を目的として,家庭でお母さんが子どもの保育をできない方の代わりに,私たちが保育をするということになっております.
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