書評
—FAYE G. ABDELLAH—患者中心の看護
田中 恒男
pp.118
発行日 1965年3月10日
Published Date 1965/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203358
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看護界に有用な一石を投じる
最近はやりことばのように,「患者のニードにそった看護」という声がきかれる.このことは看護史の流れからみて,個から始まった看護が総合の過程をへてふたたび個をとりあげることの重要性が認識されたものだと考えられる.これは看護が意識的に質的な飛躍をとげたことを意味しよう.
その時期にあたって,アブデラ女史らの「患者中心の看護(原題Patient-centered approaches to nursing千野静香姉訳)」が出版されたことはたいへんうれしい.おそらくはわが国の看護のあり方を考える上におおいに役立つことだと思う.
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