ある活動
管内の昼間人口へも保健指導の手を—ビル街を持つ保健所長
山下 章
1
1東京都麹町保健所
pp.60-61
発行日 1964年11月10日
Published Date 1964/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203256
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前任地でも,1日150万人の乗降客を含吐する渋谷駅近辺の繁華街に住む人たちの健康管理は? と気にかけながら,28万人あまりの管内人口に追いまくられて,十分な活動ができずじまいになってしまった.ところが,はからずも昨年暮れから,夜間人口41,000,昼間人口50万という特異な保健所をあずかることになった.
麹町保健所管内は,皇居を中心として,南側の永田町,霞カ関は政治行政の中心地であり,東側の丸の内,大手町は経済,企業の中枢として地上30m級のビルがぎっしり立ち並んでいる.また保健所に膚接した有楽町はその名の示すように,デパート,映画館,劇場,飲食店などが軒を並べている,といったきわめて特異な保健所であるだけに,ほかに見られない問題も持っている.
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