ニュース
社会保障の拡充を求めて—第2回社会保障討論大集会
H・Y
pp.52
発行日 1964年3月10日
Published Date 1964/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203065
- 有料閲覧
- 文献概要
2月10日から12日の3日間,東京で社会保障討論大集会がひらかれた,一般の商業マスコミではほとんど報道されなかったが,終始熱のこもった集会であった.主催団体は総評に本部がある中央社会保障推進協議会(略称社保協)と春闘委員会(総評加盟の労働組合と中立系の労働組合でつくられているもの)で,ことしは第2回目ということである.昨年は1月31日と2月1,2日の3日間約1200人余りが参加して行なわれた.ことしは第1日目が虎の門にある久保講堂(社会事業会館)の一階が満員,第3日目はそれよりも数がふえ,いずれも全体会議である.第2日目は,9つの分科会にわかれそれぞれ都内の200人から300人の収容数の会場があてられていた.北海道から鹿児島にいたるほとんどの県評ないしは県労連という労組の地方組織,また県や地方に社保協のあるところ,それに官公労,日本医労協,炭労,私鉄,合化,鉄鋼,紙パ,造船,自由労組土建労組などの数十の労働組合,生活保護をうけている守る会,民主的医療機関,母親連絡会など20近い民主団体が中央,地方からそれぞれ参加した.
第1日目は都立大教授沼田稲次郎氏の「社会保障闘争と労働運動について」と題する講演がなされたが,これは外国の例もひいて社会保障のなかの諸権利をもっと自覚すること,そのために日本の労働運動のあり方を反省し,脱皮し出直さなければならない」という内容のものであった.
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.