研究・報告
地域社会におけるCornell Medical Index実施結果の検討(第1報)
岸 洋子
1
1岡山大学医学部衛生学教室
pp.57-63
発行日 1964年2月10日
Published Date 1964/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203049
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緒論
地域における健康管理は従来各疾患別あるいは母子衛生を中心としたものが重点的に行なわれて来た傾向がある.この事は公衆衛生活動の歴史的発展過程としての必然性とも考えられるが,今日最も要求されているところは,より積極的な地区健康管理という観点に立ったComprehensive Health careといった方策ではなかろうか.
今回,岡山保健所管内の某地区住民に対しCornell Medical Index-Health Questionnaire(C. M. I. 個人調査票参照)を実施し検討を試みた.C. M. Iの有用性に関してはアメリカにおいてはもちろん,わが国でもすでに学校,事業場などにおける健康管理対策の一環として多く利用され,その成績についても数多く報告されているが1)2)3)地区住民に対しての実施報告は少ないのではないかと考える.
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