研究・報告
総合的管理を考えた家族管理カードの作製
篠原 信子
1
1高知県大津村役場
pp.60-64
発行日 1963年8月10日
Published Date 1963/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202906
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はじめに
私ども保健婦の日々の仕事を,静かに反省しますとき,地区全体の生活をより健康的に導くことが,最もたいせつなことでありながら,地区全体の中の,全家族の健康状態の把握よりも,むしろ結核管理,母子管理というようなケース,あるいは種別を中心とした考え方が,特に最近目だって来ておりまして,こうした矛盾をどうして解決するかが,過去数年来私たち高知県の保健婦の考えて来た事でした.
そして私の所属する中央保健所におきましても最もたいせつなことであるので,家族管理カードを作ってみよう,そしてこのカードにすべてのものが集約される様になれば,私どもの仕事がより効果的に,より能率的にそしてまたほんとうに家族の問題点を十分に把握できるではなかろうかと,考えだしたのがもう4年前からです.
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