特集 結核患者管理はいかされているか
新管理方式をとつて3年—現状から見た問題点
宮坂 久子
1
1長野県須坂保健所
pp.27-30
発行日 1962年5月10日
Published Date 1962/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202567
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1.
きびしかつた寒気もようやく和む3月ともなれば,連日X線車による定期外検診で係は多忙な毎日を送つている.4月の学校定期に明け,教職,事業所,管理,住民検診,定期外で暮れる1年間は,結核係やX線技師にとつてまことに短いものである.
保健婦は精密検診,管理検診,届出られた患者の家庭訪問指導はもちろん,管理検診の勧奨訪問は郵送せずその効果を考えて,7,8月の暑い盛りを担当地区をくまなく歩く.かくて保健婦業務の6割は結核に費されているといつても過言ではない現状である.
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