病態生理講座
性器疾患の病態生理
東福寺 英之
1
1慶応大学泌尿器科
pp.57-61
発行日 1962年2月10日
Published Date 1962/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202517
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はしがき
男子性器の腫瘍は従来比較的少ないものとされていたが,近来臨床医学の発達とともに平均年齢は上昇し,高齢者の激増により男子,殊に高齢者の性器腫瘍はとみに増加を示してきた.
男子性器は陰茎,睾丸,副睾丸(又は睾上体),精管,精嚢腺,前立腺を含めている.したがつてこれら性器にいろいろの腫瘍が発生し得る訳であるが,これのうち比較的多い悪性のものでは,陰茎,癌,精上皮腫(精腫又はセミノーマ)の睾丸腫瘍,前立腺癌であり,良性のものでは,陰茎尖圭コンヂローム,前立腺肥大症などである.
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