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保健文化賞を受けた前田アヤさん
pp.27
発行日 1961年10月10日
Published Date 1961/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202424
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受賞者の1人,前田アヤさん(現姓郡山)は,すでに看護婦・保健婦界の大先達として知られているが,受賞の対象として挙げられた業績は,“公衆衛生創立期から組織的な保健婦事業確立に貢献”“看護教育の基礎確立に尽力”ということであり,30年間この地味な道ひとすじに,今日の保健婦業務の確立をあらしめた人として,その功績がたたえられたわけである.このニュースは,先生にとつてはもちろん,私たちにとつてもまことに目出度いことで,こころからお祝い申し上げたいと思う.
先生は昭和6年,いまの聖ルカ短大の前身である聖ルカ女専を卒業後,米国コロムビア大学公衆衛生看護学科に留学,とくにアメリカの看護が,家庭に密接に結びついている点に深く感銘され,看護婦・保健婦の能力を十分に活用し得る人間関係の改善を目的として,看護婦・保健婦の実践から,教育の立場に専念,社会によろこばれ,しかも自信をもつて仕事をやりぬく看護婦・保健婦の育成にひたすら情熱を捧げられている.
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