口絵
水害地を行く—集中豪雨に見舞われた新潟県長岡地方を訪ねて
金上 貞夫
pp.2-8
発行日 1961年10月10日
Published Date 1961/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202418
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8月20日、新潟県中部地方を襲った集中豪雨は,一夜にして265ミリという記録的な雨量をもたらし,各地に大きな被害をあたえた。なかでも長岡保健所管内は今年になって,正月の大雪・地震,7月の豪雨,8月5日の豪雨に続いて5回目の災害救助法が発動され,有難くない新記録を樹立した。このため保健婦は席の温たまるひまもなく,保健活動に大わらわである。市役所と緊密な連けいを保ちながら,被災家庭を訪問し,親切に指導する姿は,市民から信頼され,感謝されている。
上村所長の「水害というと,消化器系の伝染病に気をうばわれがちだが,自宅療養者,妊婦,乳幼児,老人などの健康状態に対する配慮も十分に行なうように」との注意をうけて,保健婦たちは被災地に出動して行く。
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