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衞生教育の實際—幻灯スライドのつくりかたを中心に
斯波 八郞
1
1山形縣寒河江保健所
pp.34-37
発行日 1951年11月10日
Published Date 1951/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200176
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はなし……何も考えず,なんにもきこえず,見えもしない。たゞふわふわと暖かいそよ風に乘つて空中を舞い飛んでいる。衞生講話をきくのは,かくの如く氣持の良いものです。「今日は某保健婦さんの衞生講話があるそうな。これは是非行かざあなるまい。忙しい家事から解放され,姑の監視を逃れて羽化登仙の境地に遊ばせてくれるのですからね」と,衞生講演會なるものはかくの如く御婦人方の最大の休養時間となりがちなものです。
これでは,なるほど聞く側には結構なことだが,休養でなく修養をねらつて熱辯をふるわんとしている話す側はたまつたものではない。こゝに衞生講話をする人の苦勞が生れてくる譯です。
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