連載 金丸弘美の食をめぐる旅・15【最終回】
「長寿の村」の秘密
金丸 弘美
1,2
1NPO法人メダカのがっこう
2ライターズネットワーク
pp.195-197
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100026
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沖縄の大宜味村は,長寿の村として知られている。最近では,島の小さな柑橘シーククワサーがあちこちで売られ始めたから,ご存知の方も多いかもしれない。バナナに似た植物の繊維で織り上げる芭蕉布でも有名だ。大宜味村は,那覇空港から国道58号線で約120分,海岸沿いの小さな村である。人口は3540人,世帯数1554。60歳以上は1223名,80歳以上は432名,100歳以上は6名という長寿圏である。
ヤンバルの緑豊かなネクマチヂ岳,それに連なるクガニ岳,津波山があり,山は浜辺に迫り,その向こうはブルーのグラデーションが広がる東シナ海だ。集落は,わずかな裾野に寄り添うようにある。
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