特集 先端医療で見えてきたもの—臓器移植・安楽死・体外受精をめぐって
現状認識から行動へ—日常の看護の中で「生命倫理」を考える
細野 容子
1
1河内総合病院
pp.255-260
発行日 1989年3月1日
Published Date 1989/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923194
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
我が国では「生命倫理」と訳され,「ホスピス」「体外受精」「脳死」「臓器移植」など,バラバラに浮かび上がっている問題がアメリカでは20年も前から,バイオエシックスという学問を生み出し,医療関係専門分野だけでなく高校生の必修教科として,教えられています.
日本でも脳死や臓器移植の問題をきっかけとして,このところ生命倫理への関心が高まってきているようです.1988年11月13日には「日本生命倫理学会」が,同年12月10日には「生命倫理研究会」の設立総会がそれぞれ開かれました.日本看護協会は協会員に「生命と倫理に関する諸問題について認識を深めること」をねらいとして,1989年2月14,15日に,200名の受講生を集めて研修会を行なうことを協会ニュースで知らせています.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.