第1回日本看護医療学会学術集会 シンポジウム
生命倫理からみる看護
水野 金一郎
1
1名古屋市立大学看護学部
pp.40-41
発行日 1999年12月25日
Published Date 1999/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200139
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1 はじめに
看護ケアは人間を対象としたものであり、このためには、生命の尊厳を基本とする生命倫理の原則に基づいて看護ケアが成されなければならない。
日常、看護職者が遭遇する困難の中には、必ずしも倫理的な問題のみとは限らない。看護職者は、それが倫理的な問題であるか否かを容易に判断する能力と倫理的問題であった場合にはどのように倫理的決定を行ってゆくのかを知っている必要がある。
また、もともと西洋哲学的思想から生じた倫理的思考を基に、わが国での看護ケアを患者や家族に戸惑いなくスムースに行うためには、わが国の伝統的な社会的、文化的特徴を理解し、これを考慮した上で看護ケアを行うことも重要である。
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