病む人々へのカウンセリング・19
生体エネルギー法について—カウンセリングの方法⑦
白井 幸子
1
1国立療養所多磨全生園
pp.942-945
発行日 1986年8月1日
Published Date 1986/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923088
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私自身が,現在特別な興味をおぼえ,これからももっと深く学びたいと思っている心理療法に,‘生体エネルギー法(Bioenergetics)’があります.私が初めて‘生体エネルギー法’を知ったのは,1982年,英国より来日された,世界で最も秀れた‘生体エネルギー法’のセラピストと言われている,デビッド・ボーデラ(David Boadella)先生のワークショップでの体験を通してでした他のあらゆる心理療法が言葉という手段を通して人の心を理解しようとするのに対し,‘生体エネルギー法’は身体からアプローチします.
‘生体エネルギー法’の基本原理は‘心と身体は一体である’というものですが,ボーデラ先生のすばらしいセラピーに接し,この基本原理の真実を体験出来,目の覚める思いがしました.以来,ボーデラ先生が来日するたびに,先生のワークショップには出来るだけ参加するようにしてきました.今回は,ボ一デラ,ヘレン・デイビス,トニー・クリスプ,トリシア・スコット先生らの‘生体エネルギー法’ワークショップに参加し,体験を通して学んだことを中心に‘生体エネルギー法’について紹介しましょう.
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