特集 性的問題を持つ患者のケア
術後インポテンスに悩む患者へのアプローチ—事例とアンケート調査を通して
村上 君子
1
,
上田 さち子
2
,
小野 真澄
2
,
中村 節子
2
1和歌山労災病院看護部病棟
2和歌山労災病院看護部
pp.643-646
発行日 1983年6月1日
Published Date 1983/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922972
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はじめに
膀胱全摘出術を要する膀胱悪性腫瘍患者は,何らかの尿路変更術を余儀なくされ,それに伴って通常の社会生活を営むのに種々の問題が生じてくる.
今回,40歳の独身男性が術後の性機能障害に対する大きな不安を持ちつづけたまま,膀胱全摘出術・S状結腸導管術を受け,看護面より術前術後の問題を検討する機会があった.しかし,当院ではこのようなケースはまだ少なく,患者にどう対処すべきか戸惑いを感じた.そこで,同じような手術を受けた患者がどのような悩みを持ち,それにどう対処しているかを知り,それらをもとに,いかに看護面に生かせるかを検討する目的で,アンケート調査を行った.
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