プロフィル
—藤田陸子—<看護婦のオヤジの会>会長の妻—「カアちゃんはすばらしい」とオヤジはいつも言うんです
吉
pp.433
発行日 1980年4月1日
Published Date 1980/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922674
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藤田家の応接間には、五月に東宝系で放映される予定の〈看護婦のオヤジがんばる・近代映画協会〉のポスターが壁にはってあり、そこに「いとしの妻よ働くキミは美しい」とサブタイトルが書かれている。まさしく夫の健次さんにとって、看護婦として働く陸子さんは美しい人。「カアちゃんはがんばっているんだ、すばらしいんだ」といつも健次さんは二人の子供に話している。
〈看護婦のオヤジの会〉ができたのは今から五年前。当時産婦人科病棟勤務だった陸子さんの夜勤回数が、今までの月十二、三回から十五回にもなるということを夫が聞いて、これ以上多くなったら辞めるしかない、辞める前に一言みんなに実態を訴えたいと新聞に投書をしたら、全国の看護婦の夫たちからの反響がものすごく、それをきっかけに会が生まれた。それから本も二冊出版され、オヤジの方は全国的にかなり有名(?)になったが、そもそもオヤジが立ち上がるキッカケとなった看護婦である陸子さんの方は未だ無名(?)。そこでルノアール描く裸婦に似ているという彼女に登場していただいた。
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